本田技研工業訪問

 ファルーク・アーミル大使は、シャザード・アハマド商務参事官と共に本田技術工業株式会社を訪問し、池史彦代表取締役会長と面談しました。原田洋一渉外部長も同席しました。

  大使は、パキスタン政府が初めて滞りなく民主的に政権移行を果たした事を強調しました。首相は経験のある実務家であり、明確な経済的ヴィジョンを持って政策を実行している事、そしてそれがやがては経済的安定へと繋がっていくであろう事を重ねて述べました。また、パキスタンで自動車部品をただ組み立てるのではなく、製造する必要がある事も述べました。大使は会長に、部品生産の現地化を進めるよう要請しました。さらに大使は、パキスタンはおよそ2億人もの人口を有し、巨大な国内市場、隣接する地域市場を抱えており、パキスタンの人的資源発展への投資を提案しました。

  池会長からは、大使の訪問に対しての謝意が表され、パキスタンへ今後も支援していく旨が述べられました。またパキスタンの若年層に日本の技術的ノウハウ、教育が伝えられるようにという大使の意見にも同意が表されました。アジア環太平洋地域が、将来世界経済発展の為の大きな潜在力になるという意見にも同意されました。この地域では中所得人口の急激な増加、その結果として消費の爆発的増加が見られると予測されています。