大使、福島訪問

パキスタン大使館 報道部

大使、福島訪問

2013年2月13日‐ファルーク・アーミルパキスタン大使は、本日、佐藤雄平福島
県知事と会談しました。

    大使は、2011年3月11日東日本大震災により貴重な人命、財産が失われた事に対し、哀悼の意を表しました。在日パキスタン大使に就任して以来、福島は初めての東京外の訪問地となります。地震、津波、そして福島第一原子力発電所事故という三重の悲劇に遭遇した福島県民の方々に、パキスタン政府、国民の団結と支援を示す為に、福島が最初の訪問地に選ばれました。

    2011年3月11日の震災当日、パキスタン大統領は地震の報に当たり大変な衝撃を受け、直ちに救援物資を友人である日本の国民の皆さんに輸送しただけでなく、日本大使館を訪問し、心からの哀悼の意を表しました。

    会談中、大使はまた、過去60年余を通じて築き上げた友情と、2005年に勃発した地震、2010年に発生した大洪水をはじめとして、パキスタンが自然災害にみまわれた際、パキスタン側に援助、支援を差し伸べて下さった日本政府、国民の皆様に謝意を表しました。

    県知事からは、大使の福島訪問に当たり、感謝の辞がありました。また、パキスタン政府からの支援、援助、特に東日本大震災に当たり支援を差し伸べた在日パキスタン人の方々にも謝意が表されました。

    佐藤知事からは、復興事業に全力で取り組んでいること、また日本政府、パキスタンをはじめとする国際社会の支援と共に、復興事業が今後出来るだけ早く終結する事を望んでいるとの説明がありました。

    その後、大使は福島大学の入戸野修学長と会談し、地震後の影響、地域の放射能レベル、福島大学とパキスタンの大学との間の交換留学等、相互に関心がある事に関し、様々な意見交換が行われました。

    大使は、学長との会談の中で、福島大学の教授、生徒を東京の大使館へと招待致しました。パキスタンと日本は国交樹立60余年である事に触れ、教育、スポーツ、文化といった部門でより一層活発な交流を通じ、関係を強化する必要がある事に言及致しました。